PRO+ どうする問題
わかりやすい整理

売上15%だから減らす? ちょっと待った、の話
2026年5月21日 / しゃけ作成

🎯 3秒で分かる結論

これはOK
「新しい講座を作るのを減らす」
⚠️
これは危険
「PRO+ の
存在感ごと削る」
💡
本当の答え
「作るのは減らして
"見せ方"を強める」
📖 ひとことで言うと…

リコピンさんの「PRO+のリソース、もっと効率よく使おう」という方向性は 正しいです
でも「売上が少ない=価値が低い」と判断して、PRO+の存在自体を弱めると本体(iCircle)の売上まで下がります
この資料では、その理由と、どうすれば一番得かを順番に説明していきます。

📊 まずは数字をおさらい

iCircle 本体
650
毎月お金を払っている人
月の売上:832万円
PRO+(上の講座)
43
今いる人
月の売上:128万円
━ 月の売上の割合(合計 約960万円)━
iCircle 85%
PRO+ 15%
たくさんの初心者を集める入り口
少人数で深く稼ぐ上の階

💼 リコピンさんの提案

「PRO+の売上は全体の15%しかない。
なのに講座を作るスタッフの力の 大半 をPRO+に使っている。
これは効率が悪いから、PRO+のスタッフを減らして、iCircle本体の方に回そう」

🏗️
PRO+の
講座作り
➡️
✂️
減らす
➡️
💪
iCircle本体を
強化する
🎯 リコピンさんが言いたいこと(要約)

少ない売上のところに多くの力をかけるのは無駄
大きい売上の方に力を集中させた方が、会社全体の売上が伸びるよね?」

🤔 でも、ちょっと待って

「売上の少ない方を削る」って、シンプルで正しそうに見えますよね。
でも本当にそれだけで判断していいでしょうか?

🧊 PRO+は「氷山」みたいなもの

見えている部分
15%
PRO+ の売上(128万円/月)
見えていない部分(けど超大事)
  • iCircle会員の「目標」になっている
  • 会員が「あの人みたいになりたい」と思う対象
  • iCircleの値段を「お手頃」に感じさせている
  • 続ける理由(北極星)になっている
↑ 売上だけ見て削ると、見えない部分も一緒に壊れます
⚠️ ここが落とし穴

「売上15%」という数字に見える部分だけを判断材料にしてしまうと、
氷山の下にある本当に大事な役割を見落としてしまいます。
この役割を壊すと、iCircle本体の売上まで下がります(次の章で説明します)。

💎 PRO+が本当に支えている「3つの力」

では、氷山の下にある「見えない3つの力」を順番に見ていきます。

夢の力
「あの人みたいになりたい」
🤔 どんな力?
「フォロワー1万人になったら、自分も上の世界(PRO+)に行ける」という はっきりした目標 があると、人は頑張れます。
これが消えると「何のためにやってるんだっけ?」と続ける気力がなくなります。
🏆
PRO+(フォロワー1万人到達者)
😊
「あそこまで行きたい!」
🌱
iCircle会員(650人)
📚 同じ仕組みを使っている例
ライザップの「ボディメイクグランプリ」
優勝者(上のステージ)の存在が、普通のジム会員の「続ける理由」になっている。
(出典:RIZAP IR資料 2019)
👤
お手本の力
「自分にもできるかも!」
🤔 どんな力?
すごい人がそばにいると、自分も頑張れる」という心理。
PRO+の43人は、iCircle会員650人にとって「自分の少し先を歩いている人」。
この人たちが活動していると、初心者の 続ける力 がぐっと上がります。
👀
iCircle会員
➡️
🌟
PRO+の人
「あの人もここから来たんだ。
私にもできるかも!」
📚 同じ仕組みを使っている例
プログラミングスクール(RUNTEQ、ポテパンキャンプ等)
卒業生(現役エンジニア)をコミュニティに継続的に登場させることで、在校生の離脱を減らしている。
(理論:Bandura 1977「社会的学習理論」/各社公開ブログ)
⚖️
「上があるから普通が安く感じる」の力
価格の見せ方の心理
🤔 どんな力?
人は 「他と比べて」 価格を判断する生き物です。
PRO+という「もっと高い上のコース」があるからこそ、iCircleの月12,800円が「手頃な値段」に感じられます。
上のコースを消すと、iCircleが「高い」と感じられるようになり、新規入会が減ります。
12,800円
iCircle(手頃に見える)
もっと高い
PRO+(上のコース)
「上があるから、iCircleが お手頃 に感じる!」
📚 同じ仕組みを使っている例
The Economist誌(イギリスの雑誌)の購読プラン
「Web版$59/紙+Web$125/紙のみ$125」の3つを並べたら、紙+Web版を選ぶ人が 34%→84% に増えた。
(実験:Dan Ariely『予想どおりに不合理』2008)

📉 もしPRO+を削ったら、何が起きる?

「3つの力」が弱まると、本体(iCircle)の売上はどうなるか?
時間の流れで見てみましょう。

━ 月の売上の変化(24ヶ月後まで)━
900万 820万 760万 700万 6ヶ月後 12ヶ月後 24ヶ月後 このまま → 858万円 削ったら → 715万円 影響が見え始める このまま続けた場合 PRO+を削った場合

📋 もう少し分かりやすく、表で見ると…

いつ このまま(維持) 削った場合
今すぐ 832万円 832万円 ±0
6ヶ月後 840万円 820万円 ▲20万
12ヶ月後 845万円 770万円 ▲75万
24ヶ月後 858万円 715万円 ▲143万/月
⚠️ ここが超大事

PRO+を削ると 今は浮いたお金が見えるけど、
2年後には 毎月143万円 の売上が消えていきます。
しかも 12ヶ月以内は ほぼ影響が見えない ので、判断する時には気づけません。
「気づいた時にはもう遅い」 パターンです。

✂️ じゃあ、何を削って何を残すべき?

大事なのは、PRO+の 「全部」ではなく、
「重い割に効果が薄いところ」だけ削ること。

✂️ 削っていいもの
  • 📹
    新しい大型講座をどんどん作る
    → 既に50本あるので運用に切り替え
  • 📅
    毎月の大きな企画
    → 3ヶ月に1回でOK
  • 👥
    サポートスタッフ
    → 43人なら2名で十分
💎 絶対に残すもの
  • 🌟
    PRO+の人を本体に登場させる
    → お手本の力(ロールモデル)
  • 🏆
    「1万人到達」のお祝い演出
    → 夢の力(目標)
  • 💬
    PRO+限定コミュニティの運営
    → 卒業者の居場所キープ
  • 📢
    「PRO+があります」の対外PR
    → 値段の見え方(アンカー)
💡 ひとことで言うと

「中身の工事」は減らして、「ショーウィンドウ」は強化する
これがPRO+のリソース最適化の正解です。

🤝 おまけ:「卒業した人が紹介してくれない問題」

PRO+卒業者は 自分の商品を売るプレイヤー になります。
そうなると「iCircleを紹介すると、自分のお客さんを取られるかも…」と感じて、
紹介してくれなくなる傾向があります。
この問題を解決する5つのアイデアです。

🎯
「卒業者と被らない層」だけ紹介してもらう
PRO+卒業者が普段ターゲットにしている層(中級者)ではなく、完全初心者・主婦層・地方在住者など、卒業者の商品の見込み客にはならない層を紹介してもらう仕組みに。
📚 同じ仕組み:Amazonアソシエイトでは、自社販売中の商品ではなく「補完商品」を紹介する設計になっている
🎓
「iCircle 公式メンター」として箔をつける
PRO+卒業者を 「iCircle公式の先輩・講師」 として登壇させる。本人にとっては「自分のブランド価値が上がる場」になるので、iCircleを応援したくなる。
📚 同じ仕組み:楽天大学/ヤフー店長会議では、出店者の上位者を「公式講師」として権威化して、本体への忠誠を維持している
📢
「自社商品をiCircleで宣伝できる枠」を渡す
紹介してくれた卒業者には、自社商品をiCircle公式メディアで紹介してもらえる枠 をプレゼント。「紹介=自分の集客にもなる」構造に変える。
📚 同じ仕組み:Notionアンバサダーでは金銭ではなく「公式露出・特別な場への招待」を報酬にしている
👑
卒業者だけの「上のコミュニティ」を作る
PRO+卒業者だけが入れる 非公開の特別コミュニティ(仮称:iCircle MASTERS)を作る。入る条件として「iCircleへの一定の貢献(紹介や登壇)」を組み込む。
📚 同じ仕組み:ライフネット生命などのプレミアム顧客向け招待制サロン。所属欲求を活用してロイヤリティを維持
🛍️
卒業者の商品をiCircleで「公式推薦」する
PRO+卒業者の自社商品を、iCircle公式の推薦商品リストに載せる。iCircleの卒業生市場(累計1,595名)を、卒業者の商品のお客さんに変える導線。「iCircleは敵ではなく、自分の販路」と思えるようになる。
📚 同じ仕組み:YouTube パートナープログラムでは、上位クリエイターに広告枠の優遇を与えて離脱を防いでいる

📐 「売上比率」以外で、何を見て判断すればいい?

「PRO+の売上が15%」だけで判断すると間違えます。
代わりに、この 3つの数字 を毎月チェックしましょう。

🎯
① 本体の続いてくれる率
iCircleに入った人のうち、3ヶ月後に続けている人の割合。PRO+の存在が「夢の力」として効いているかが分かる。
🌟
② PRO+の登場回数
PRO+の人が、本体(iCircle)にどれだけ顔を出しているか。「お手本の力」の供給量。
📈
③ 新規入会のCVR
iCircleのページを見た人が、何%入会するか。PRO+が「上の階」として効いていれば、CVRは下がりにくい。
💡 3〜6ヶ月この3つを見てから判断

「売上比率15%だから削る!」と急いで決めるのではなく、
まずは この3つの数字を3〜6ヶ月計測 してから、PRO+のリソースをどうするか決めましょう。

🌱 最終的なご提案

リコピンさんの「リソースを最適化したい」という気持ちは 100%正しいです。

ただし、削るのは「新しい講座をどんどん作る」という重い作業だけ。
PRO+の人を本体で紹介する」「1万人到達のお祝い」など、
会員の "夢・お手本・上の階" としての役割は 逆に強化 しましょう。

浮いた力は、半分は本体の改善に、半分はPRO+卒業者の応援(紹介してもらう仕組み作り)に使うのが最も得です✨